太陽光発電における過積載のメリットとは

 

日本でもどんどん主流になりつつある太陽光発電。

およそ20年前に住宅用の太陽光発電システムが一般的に登場してからの日本は、

現在ドイツと共に世界をリードするほどの太陽光発電大国にまで成長しました。

太陽光発電は、太陽から発せられる光をソーラーパネルで受けて

「光起電力効果(ひかりきでんりょくこうか)」と呼ばれる反応で発電します。

それらの電気をパワーコンディショナーと呼ばれる装置で変換し、

我々の生活で使える電気へと変えているのです。

そんな太陽光の発電システムで近年話題となっている「過積載」とは

どういった仕組みなのでしょうか。

今回は太陽光発電の過積載についてご説明します。

 

 

太陽光発電の過積載とは

「過積載」と聞くと、なんだか過剰に設備を準備しているといった印象がありますよね。

太陽光発電における過積載とは、

パワーコンディショナーの合計出力よりも太陽光パネルの合計出力量を増やす

という意味です。具体的にはどういうことなのでしょうか。

 

太陽光パネルの枚数を増やせば当然作られる電気の量は増えます。

しかし、パワーコンディショナーが処理できる出力電力量は決まっており、

これを超えた分は余剰電力として扱われ、無駄になってしまうのです。

これをピークカットと言います

「これではなんだかもったいないような…」と思われてしまうかもしれません。

しかし、太陽光発電は日射量によって発電量も変わります。

天候や時間帯によっては電力が全く得られなかったり、少なかったりしてしまう

というデメリットがあるのです。

 

しかし「過積載」にすることで、このように 発電量が少ないような環境でも

多くの電力を作ることが可能になるというのが過積載の魅力なのです。

 

過積載のメリットとは

前項でご説明したように、曇りや明け方など日射量が少ないような時間でも

多くの電力を作れることが魅力のひとつでした。

その他にも、過積載によって入力電量が増えることで

パワーコンディショナーの稼働時間が増えるといったメリットもあります。

多くのパワーコンディショナーの起動や停止は入力電量によって決められており、

発電量が増えることによってより少ない日射量でも起動するようになるため、

明け方はより早い時間に起動し、夕方はより遅い時間に停止するようになることが

期待できますね。

稼働時間が増えるということは、その分発電量も増えることは言わずもがな。

過積載によって、一つのパワーコンディショナーに対して 約50%

パフォーマンスを向上させることが可能と言われています。

 

それだけでなく、パネルの枚数が増えることで、万が一のパネルの故障や

汚れなどが生じた際にも、完全に発電が止まる事なく稼働し続けるため

リスク回避にも繋がります。

 

 

おひさま発電所のホームページ内では、毎日、自社の発電状況を「見える化」されています。

是非、過積載の発電実績をお確かめください。